目 的 |
この検査は、眼科的な網膜の疾患を診断するばかりでなく、外科的操作をしないで眼を通して頭の中の動脈、静脈を観察することにより、身体全体の動脈硬化を推定し、各種疾病の予知ができる簡単で重要な検査です。 |
疾 病 |
高血圧性疾患、糖尿病性疾患、腎臓性疾患、脳血管障害、更に脳腫瘍、くも膜下出血等。 |
基準値 |
Keith-Wagner分類 Ub以上で精密検査、治療が必要となります。
分類 |
眼底所見 |
眼底病名 |
0 |
所見なし |
眼底正常 |
I |
膜動脈の軽度の狭細および変化 |
高血圧性眼底 |
Ua |
動脈硬化明らかとなり,狭細もI群に比し高度となる |
Ub |
上記に加えて動脈硬化性網膜症(小出血,硬性白斑)または網膜(中心)静脈(枝)閉塞症がみられる |
V |
著明な硬化性変化に加えて血管径縮性網膜症がある。すなわち,網膜浮腫,綿花状白斑,出血が認められ,動脈狭細が著しい |
高血圧性網膜症 |
W |
上記V群の所見に加えて測定可能程度以上の乳頭浮腫がある(高血圧性神経網膜症) |
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